【面白企業】高知県発の静かな杭打機、インプラント工法で世界と月を救う

面白企業

沼に両足をズブズブっと入れ、右足を持ち上げようとすると、かえって左足が沈んでしまう。

その現実世界での物理現象を技術として昇華させ、

建設現場周辺の建設公害に一つの解決策を見出した、面白企業をご紹介します!

その名は、技研製作所!

皆さんの明日のネタの一つにどうぞ。

技研製作所ってどんな企業?

技研製作所の創業は1967年(昭和42年)で、事業発祥の地は高知県。

工事の騒音の原因となる杭打機を、なんとか騒音を出さないようにできないのかと考え、

“静かな杭打機”「サイレントパイラー」を生み出しました。

杭打機って、釘とハンマーを大きくしたものだよね?静かになんて無茶なんじゃないの?

それが可能なんです。可能にしてしまったんです。

では主力のサイレントパイラーを始めとした、事業内容をご紹介します。

技研製作所の事業内容

技研製作所の事業内容としては主に以下の2つです。

  • 建設機械事業
  • 圧入工事事業

それぞれどんな事業であるのか解説します。

冒頭から記載しているサイレントパイラーについての解説は

「圧入工事事業」に記載いたします!

事業内容①:建設機械事業

この事業は杭打機と杭の販売をしています。

用途に合わせて様々な杭を用意しており、防災や減災を目的とした特殊な杭も販売しています。

(ざっくりとした解説ですみません…)

事業内容②:圧入工事事業

この事業は、名前の通り、実際にサイレントパイラーを使用した工事を行っている事業です。

他の杭打機と一線を画す、サイレントパイラーはどういったものなのかを

より詳しくご紹介いたします。

まず一般的な杭打機のイメージですが、

①杭を上から重りで打ち付けるもの

②細かい振動で杭を奥まで押し込む

といったものだと思います。

しかし、どちらも騒音が発生してしまうことが容易に想像できます。

というか、家庭用の釘とハンマーですら、大きな音が鳴るというのに、

建物用の太く大きな杭の騒音を減らせるわけがないというのが、

私の第一印象でした。

ではどのように、技研製作所はどのように杭打ちを行うかというと、ズバリ!

地球の力を借りる です!

記事のタイトルにあるように、

田んぼに両足が入った状態で、右足を上げようとすると、反対の左足が沈んでしまう現象を利用したのです。

実際の使用例で説明すると、初めの1本の杭を打ち終えると、

次の一本を打つ時に、前に打った杭をつかみ抜こうと力を加えます。

ただ前に打った一本の杭は地球と同化(表現が合ってるかは議論の余地あります。)しているため、抜こうとする力に対し抵抗(反作用)を生みます。

その反作用を利用し、次の杭を押し込みます。

この時に重りを上から打ち付けてるわけでも、細かい振動を与えているわけでもないので、

騒音がほとんどない杭打ちが可能となるのです!すごい!

実は国が打ち出している国土強靭化計画

ちがいます。人類補完計画ではないです。

実はひっそりと国が進めているプロジェクトがあります。

それが、国土強靭化計画です!

ザックリ簡単に言うと、

老朽化したインフラ設備を見直して、地震などの災害に備えよう。防災や減災ができるような設備を整えようというものです。

(気になる方はそれもググってみてください)

例えば日本の河川は、氾濫を防ぐ手法として伝統的に土を積み上げるものが多いようです。

これまでは大丈夫だったものが、ここ最近の記録的豪雨により河川が決壊といったニュースをよく見ます。

日本において河川護岸は、この国土強靭化計画でまさに進めていかなくてはいけないものとなっています。

当記事で紹介している技研製作所はもちろん河川護岸も施工可能、また騒音も少ない。

あと触れていませんが、他の工事と違い仮説工事が不要という特徴もあり、「省スペース」下での施工が可能とのこと…

そういったものを加味すると、

技研製作所さん、国からの追い風吹いてますね!

活躍は海外でも!え…月でも!?

技研製作所さんは、海外でも活躍の場を確たるものとしています。

その一例が、

オランダの世界遺産「アムステルダムの環状運河地域」の護岸改修に関わる新技術開発提携の審査にて、

最高評価を受け、市と連携協定を結びました。

またこの技研製作所の実証施工が今後標準工法とした工事が見込まれているとのこと。

これが成功すれば、一気に海外のシェアを拡大できる!

そして技研製作所さんは海を越えるだけでなく、

地球からも飛び出し、月面での建設活動プロジェクトが進行中であるとのこと!

えーーーー!!

月面に無重力空間で、杭を深く押し込むのには、

一般的な重りで打ち付ける方法が取れないため、

技研製作所のもつ、星と同化した杭の抵抗力を用いて、別の杭を押し込む方法であれば

無重力空間においても、理論上杭を打ち込めるのではないかと考えられているためです。

胸が躍る話ですね!

まとめ

田んぼに両足いれて、右足上げようとしたら、左足が沈んでしまう原理が

国内だけでなく、海外も救っているし、月面の開発に利用される。

調べれば調べるほど、

日本の企業はやっぱりすごいんだと思わせてくれる面白企業でした!

それでは。

最後に技研製作所さんの公式HPを載せておきます。

気になる方はどうぞ。

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