結論からお伝えすると、契約する電力会社は惰性で契約せずに、適切に選ぶべきです。
この記事では、贅沢をしているわけではないのに、電気代が高くなってしまっている方に向けて、
電力使用料金が上昇している理由、また電力自由化で大手ではない電力会社を選択した私の体験をお伝えさせていただきます。
なぜ最近電気代が値上がるのか?
推測される原因は主に3つ!
- 電力会社の料金の改定
- 燃料費の高騰
- 託送料金の値上げ
1つずつ簡単に見ていきましょう。
原因① 電力会社の料金の改定
電力市場の悪化、電力の需要増大、
2022年3月以降のウクライナ・ロシア間の戦争などの
様々な理由で、電力・燃料の調達価格が高騰し、値上げをせざるを得ない状況となってしまった。
原因② 燃料費の高騰
原因①にも挙げたウクライナ情勢により、石炭や液化天然ガス(LNG)の仕入れ価格が高騰しています。
日本では石炭・液化天然ガスを燃料とした火力発電は、全体の発電電力量の50%を超えます。
具体的に記載すると、石炭での発電 → 29.7%、液化天然ガスでの発電 → 37.6%となっています。
石炭、液化天然ガスへの依存度が高いことがわかったと思います。
さらにそれらの燃料を外国からの輸入に頼っているため、仕入れ価格の高騰はクリティカルに電気代に影響があるということです。
原因③ 託送料金の値上げ
託送料金とは、電力の小売り業者が一般送配電事業者に支払う「電線の使用料金」のことを言います。
実は家庭の電気料金にかかっている費用の内、約3割~4割はこの託送料金に充てられています。
実は2023年4月1日より、託送料金が値上げをしています。
電気料金の今後の見通しは、どうなる!?
公共料金なんだから、政府が介入して、価格は保たれるんじゃないのー?
私もそんなことを思っていながら動向を見守っていましたが、
残念ながら…
「政府は、大手電力7社が国に申請している電気料金の値上げを、了承しました。」というニュースが飛び込んできました。
しかも、各社の平均で約15%~39%の値上げ幅になる予想とのこと…
電気料金の値上げ対策
考えられる対策は2つ!
- 電気会社、もしくは電気料金プランの見直し
- 各種節電に取り組む
私自身の体験も踏まえ、対策を記載させていただきます。
対策① 電気会社、もしくは電気料金プランの見直し
電気料金の値上げについては、各社HP、郵便物での告知を行うことが多いそうですが、
自分の契約している電力会社が告知をしているか確認しましょう。
今までのプランで受けられていた恩恵が無くなっているという可能性もありますので、
プランの最適化を図りましょう。
いっそ電力会社を変えるのも手だと、私は思います。私は変えました。
電力の自由化により、消費者は自由に電力会社と契約が可能になりました。
ただし、契約する電力会社の選定には注意が必要です。
どこに注目すればよいのか、それはたった1つです。
「自社の発電施設を持っているかどうか」
なぜ、この部分が重要なのかというと、
電力を自由に販売できるようになったので、さまざまな会社が電力業界に進出してきました。
自社の発電施設がないのに、どうやって電力を販売するかというと、
電力市場で安く仕入れて、契約者に電力を提供するという手法を取っています。
つまり、今の日本のように、電力市場内で電気料金が上がっている状況では、
自社発電施設を持たない電力会社は、電力市場内の高くなった電気を仕入れるしかなく
それがクリティカルに、家庭に届く電気料金が増大につながります。
自社発電施設を持っている会社であれば、電力市場からの仕入れに依存する必要がないので、
電力の安定供給が可能です。
ですので、自社の発電施設を持っているかどうかについてはしっかりと確認するようにしましょう。
エネチェンジさんのサイトを使用すると、
適切なプランと見込める節約額も簡単に見ることができるので、
ほんの軽い気持ちで調べてみてはいかがでしょうか。
まずは知ることから、始めましょう。
対策② 各種節電に取り組む
エアコンの温度設定や照明の点灯時間の削減、電力消費の少ない家電に買い替えるなどが考えられます。
太陽光発電を設置するといった対策も有効かと思います。(初期投資が高いですが…)
値上幅が少ない大手電力会社はどうしてる?答えは簡単、原発稼働
2023/05/23 追記
先日、ABEMA Prime にて電力危機をテーマとして議論をしていました。
その中で、値上げ幅が大手電力会社で一定でないことが一つ議論となっていました。
個人的になるほどなと思ったところを追記いたします。
大手電力会社の7社が値上げ申請をしている中、
なんと値上げ申請をしていない電力会社もあります。
それは、関西電力/九州電力です。
なぜ、その2社については、値上げする必要がないのでしょうか。
それは原発が稼働しているからです。
やはり発電には、原子力発電という手法は圧倒的に高効率なのでしょうね。
値下げを国に求めた結果、原発を稼働させても良いのかと聞き返された場合、
何も言えなくなってしまうかなという所管でした。
まとめ
電気料金の値上げが続いています。
原因はいくつかありますが、対策として有効なのが、電力会社の切り替え、もしくは電気料金プランの見直しだと考えます。
ただし、電力会社の切り替えについては、「自社発電施設を保有しているか」という点に注意して選択をしてみてください。
私は電力会社を変えることで、大手で契約している人よりもほんの少し安く電気を使用しています。
自分の選択で、ほんの少しですが節約ができるので、これを機に電力の切り替えを検討してみてください。
それでは。
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